Friday, October 31, 2003
Where is this heading for?
Cap Mの授業はBondから始まった。Prof. Womackの進行は非常にテンポが速く、油断しているとどんどん指名される上に、一つ答えても更に突っ込まれるのでとても緊張感の高い授業になっている。
例によって僕には馴染みが薄い分野なので、まだ手探り状態が続いているが、2回目の宿題で早くも相当複雑な問題が出題された。夜のStudy Groupでも散々議論した挙句、漸く答えらしきものに到達したのだが、Darbyから「これってまだ2日目だよな。こいつは一体どこへ向かおうとしているんだ?」という自虐的なジョークも飛び出した。
用がないと思っていた関数電卓も、持っている学生が大半なので、僕もついに購入するはめになった。Study Groupで「みんなもこれ持ってるの?今日買ったけど僕はまだ使い方が全然分からないよ」と言うとDarbyが「俺もこないだ買ったばっかりで使い方が分からない」と笑っていた。「Rioはいろいろ機器を持ち歩いてて大変だな。電子辞書に電卓に携帯に…」「うん、デジカメも持ってる」「あとGPSか」「持ってない持ってない」夜中のStudy Groupは結構憂鬱なのだが、彼らのこういう冗談は気持ちを明るくしてくれるので助かっている。
Fall Bは早めに予習を進めておこうと思っていたのだが、ビジター対応やらホッケーやらに時間を取られているうちにあっという間に宿題に追い抜かれてしまった…このままではFall Aの二の舞である。語学、数学、金融で三重のハンデを負っている僕は、他の人たちと同じ頻度で余暇を楽しんでいる訳にはいかない。今日のHalloween Party(主に子供向け)は妻も楽しみにしていたのだが、涙を飲んで欠席した。
例によって僕には馴染みが薄い分野なので、まだ手探り状態が続いているが、2回目の宿題で早くも相当複雑な問題が出題された。夜のStudy Groupでも散々議論した挙句、漸く答えらしきものに到達したのだが、Darbyから「これってまだ2日目だよな。こいつは一体どこへ向かおうとしているんだ?」という自虐的なジョークも飛び出した。
用がないと思っていた関数電卓も、持っている学生が大半なので、僕もついに購入するはめになった。Study Groupで「みんなもこれ持ってるの?今日買ったけど僕はまだ使い方が全然分からないよ」と言うとDarbyが「俺もこないだ買ったばっかりで使い方が分からない」と笑っていた。「Rioはいろいろ機器を持ち歩いてて大変だな。電子辞書に電卓に携帯に…」「うん、デジカメも持ってる」「あとGPSか」「持ってない持ってない」夜中のStudy Groupは結構憂鬱なのだが、彼らのこういう冗談は気持ちを明るくしてくれるので助かっている。
Fall Bは早めに予習を進めておこうと思っていたのだが、ビジター対応やらホッケーやらに時間を取られているうちにあっという間に宿題に追い抜かれてしまった…このままではFall Aの二の舞である。語学、数学、金融で三重のハンデを負っている僕は、他の人たちと同じ頻度で余暇を楽しんでいる訳にはいかない。今日のHalloween Party(主に子供向け)は妻も楽しみにしていたのだが、涙を飲んで欠席した。
Wednesday, October 29, 2003
Visitors
ビジネススクールにはほぼ毎週のように企業のExecutivesが訪れる(TUCKの卒業生である場合も多い)。多くの場合、彼らとのOffice HourやDinner Timeが設定され、興味のある学生は参加することができる。今日はCorningというFiberやLCDを製造しているメーカーのSenior Vice PresidentとのDinnerがあったので、TUCKのイントラネットでサインアップして参加してみた。
彼は韓国、中国、日本にそれぞれ2年ずつ滞在してビジネスを経験しており、International Studentsとの交流は特に歓迎の様子(2年生も含めて10名程が参加していたが南米、アジアの学生がほとんどだった)。急遽1時間半しか時間が取れなくなったというので、慌しい会食になったが、たまたま彼の隣りに座ることになったので会話の合間に二つだけ質問してみた。
“What is your first thing to do when you get into new culture?”
“How do you find trustful persons in such situation?”
一つ目の質問には”Running”と即答があった。とにかく会社と家の往復だけでなく、表を歩いていろいろなものを吸収すべしということらしい。自分を省みるとまだ家と学校の往復ばかりだが(他に行くところがないという話もあるが)、当初から勉強することだけが目的ではなかったので、これは折に触れて思い出す必要がある言葉だろう。二つ目の質問にはクリアな回答がなかった。やはり言語の壁は厚く、なかなかうまくコミュニケーションが図れなかったようだ。ただ彼が一つ付け加えていたのは「英語が話せることと仕事の能力があることは全く関係ないという事実に気がついた」という点だ。これは僕も全く同感である。大事なのは言葉ではなく中身である。もちろん言葉が話せるに越したことはないので、今ここにいる僕が目指すべきは中身と言葉の両立である。
言葉と言えば、彼に自己紹介をした際に「ちょっと一言言ってもいいかな。君の英語は本当に素晴らしいね。こういう表現が適切かどうか分からないけど、僕の経験上アジアの人たちはあまり英語がうまくないんだけど、君はどこで英語を学んだんだ?」と聞かれた。Study Groupでしばしば貝になっている僕がそういうことを言われるのはかなりの過大評価なのだが、こちらに来てから相当数のアメリカ人に同じことを言われたので、社交辞令を差し引いて考えても、少しはまともな英語に聞こえるらしい。ただ自分なりに分析してみると、予め話す内容を頭で反芻する時間がある場合には極めてクリアな発音ができるのだが、考えながら話している時は文法も発音も滅茶苦茶になってしまうので、僕の英語は非常に波が激しいと思う。言語の壁はまだまだ高い。
Visitorsと言えば、ここに来てCampus Visitの学生の数が急激に増えてきた。一様に緊張した面持ちでスーツ姿で歩いているのですぐにそれと分かる。彼らの多くは僕たちの授業を聴講して帰っていく。思えば昨年のちょうどこの時期に僕もTUCKを訪問し、インタビューを受け、在校生と食事をさせてもらった。帰り際に「この学校以外行きたくない。どうしてもTUCKに行きたい」という抑えきれない気持ちで胸が締めつけられたことを思い出した。あれから1年。自分はそのTUCKで学んでいる。苦しい毎日ではあるが、その事実はいつも僕を奮い立たせてくれる。
彼は韓国、中国、日本にそれぞれ2年ずつ滞在してビジネスを経験しており、International Studentsとの交流は特に歓迎の様子(2年生も含めて10名程が参加していたが南米、アジアの学生がほとんどだった)。急遽1時間半しか時間が取れなくなったというので、慌しい会食になったが、たまたま彼の隣りに座ることになったので会話の合間に二つだけ質問してみた。
“What is your first thing to do when you get into new culture?”
“How do you find trustful persons in such situation?”
一つ目の質問には”Running”と即答があった。とにかく会社と家の往復だけでなく、表を歩いていろいろなものを吸収すべしということらしい。自分を省みるとまだ家と学校の往復ばかりだが(他に行くところがないという話もあるが)、当初から勉強することだけが目的ではなかったので、これは折に触れて思い出す必要がある言葉だろう。二つ目の質問にはクリアな回答がなかった。やはり言語の壁は厚く、なかなかうまくコミュニケーションが図れなかったようだ。ただ彼が一つ付け加えていたのは「英語が話せることと仕事の能力があることは全く関係ないという事実に気がついた」という点だ。これは僕も全く同感である。大事なのは言葉ではなく中身である。もちろん言葉が話せるに越したことはないので、今ここにいる僕が目指すべきは中身と言葉の両立である。
言葉と言えば、彼に自己紹介をした際に「ちょっと一言言ってもいいかな。君の英語は本当に素晴らしいね。こういう表現が適切かどうか分からないけど、僕の経験上アジアの人たちはあまり英語がうまくないんだけど、君はどこで英語を学んだんだ?」と聞かれた。Study Groupでしばしば貝になっている僕がそういうことを言われるのはかなりの過大評価なのだが、こちらに来てから相当数のアメリカ人に同じことを言われたので、社交辞令を差し引いて考えても、少しはまともな英語に聞こえるらしい。ただ自分なりに分析してみると、予め話す内容を頭で反芻する時間がある場合には極めてクリアな発音ができるのだが、考えながら話している時は文法も発音も滅茶苦茶になってしまうので、僕の英語は非常に波が激しいと思う。言語の壁はまだまだ高い。
Visitorsと言えば、ここに来てCampus Visitの学生の数が急激に増えてきた。一様に緊張した面持ちでスーツ姿で歩いているのですぐにそれと分かる。彼らの多くは僕たちの授業を聴講して帰っていく。思えば昨年のちょうどこの時期に僕もTUCKを訪問し、インタビューを受け、在校生と食事をさせてもらった。帰り際に「この学校以外行きたくない。どうしてもTUCKに行きたい」という抑えきれない気持ちで胸が締めつけられたことを思い出した。あれから1年。自分はそのTUCKで学んでいる。苦しい毎日ではあるが、その事実はいつも僕を奮い立たせてくれる。
Sunday, October 26, 2003
Daylight Savings
今日でサマータイムが終了した。こちらではDaylight Savingsという名前の方が一般的らしい。そろそろかなとは思っていたのだが、起きてPCを開いてみると時刻表示が1時間遅れていたので、もしやと思ってウェブで調べたところ、今日(10月の最終日曜日)の午前2時でDaylight Savingsが終了したようだ。TUCKのイントラネットを覗いてみると、隅っこの方に小さく”Daylight Savings ends today, set your clocks back one hour at 2 am”と書いてある。こちらの人にとっては当たり前すぎて特に触れる話題でもないのだろう。今日はなんだか1時間得をした気分だった。毎日人よりも1時間多く使うことができたら贅沢な人生になるなあなどと妄想する。明日お約束で1時間遅刻して来てくれるInternational Studentsはいないだろうか。危うく自分がそうなるところだったけど(訂正:1時間早くなるので遅刻はありえませんでした...)。
Fall B Begins
束の間の休息も終わり、明日からFall Bが始まる。Fall Bでは、
•Cap M (Capital Markets)
•GEM (Global Economics for Managers)
•Stats (Statistics for Managers)
•Mann Comm (Management Communication)
の4つが新たな課題となる。SectionとStudy GroupはFall Aのままである。購入した教科書と配布されたCourse Pack、Syllabusを見る限り、Reading Assignmentの量はFall Aよりも格段に多い(特にGEMが…)。またCap Mは僕にとって馴染みの薄い分野なので気合いを入れる必要があるだろう。ここから8週間、また息の抜けない日々が続く。
•Cap M (Capital Markets)
•GEM (Global Economics for Managers)
•Stats (Statistics for Managers)
•Mann Comm (Management Communication)
の4つが新たな課題となる。SectionとStudy GroupはFall Aのままである。購入した教科書と配布されたCourse Pack、Syllabusを見る限り、Reading Assignmentの量はFall Aよりも格段に多い(特にGEMが…)。またCap Mは僕にとって馴染みの薄い分野なので気合いを入れる必要があるだろう。ここから8週間、また息の抜けない日々が続く。
Japan Boom?
休みを利用してHanover唯一の映画館NuggetでLost in TranslationとKill Bill(どちらも日本関連)を見た。前者が派手さはないものの、とても透明感のある映像と音楽で等身大の東京を表現してくれていたのに対し、期待していたTarantinoのKill Billは「なんだこれ」とがっくりきた。日本語の部分が分かってしまうから特に陳腐に感じるのか、その辺りはこちらの人に聞いてみないと分からないが、とにかく非現実的なことが多すぎて漫画以外の何ものでもない。それともTarantinoは敢えて漫画を作ったのだろうか。「盛りだくさんになったので前編と後編に分けた」ということらしいが「たくさんカットできるところあるんじゃないでしょうか」というのが僕の感想である。とりあえず3月の後編も見てみますが。
そう言えば12月上旬には何とあのTom Cruise主演の"The Last Samurai"(サブタイトルは"武士道")が上演されるらしい。大丈夫か...
そう言えば12月上旬には何とあのTom Cruise主演の"The Last Samurai"(サブタイトルは"武士道")が上演されるらしい。大丈夫か...
Thursday, October 23, 2003
First Snow
試験明けの今日、初雪が降った。10月中に雪を見るのは人生で初めてである。現地の人によると「11月は1年で最悪の時期だ。雪が降り始めるのだが、まだ積もるほどではないので、地面も常に湿って荒れた状態になる。でも12月になって一面の雪景色になれば本当に美しいよ」ということである。冬は相当寒くなるという覚悟で来ているからか、車で移動することが多いせいか、まだあまり寒いという実感はない。
今日はご近所のTak-Wai, Te-Lingカップル宅に夕食に招待されたので、妻と一緒にお邪魔する。Chinese系の二人はNYのLehman BrothersでInvestment Analystとして働いており、大学時代の卒論(記号にしか見えない…)や書棚に並んでいる本を見せてもらうにつけ、本当に秀才かつHard Workerなのだが、非常にフレンドリーで、しかもTe-Lingが何と日本語を話せるので、妻も心強いようだ。頼もしいご近所さんである。
今日はご近所のTak-Wai, Te-Lingカップル宅に夕食に招待されたので、妻と一緒にお邪魔する。Chinese系の二人はNYのLehman BrothersでInvestment Analystとして働いており、大学時代の卒論(記号にしか見えない…)や書棚に並んでいる本を見せてもらうにつけ、本当に秀才かつHard Workerなのだが、非常にフレンドリーで、しかもTe-Lingが何と日本語を話せるので、妻も心強いようだ。頼もしいご近所さんである。
Finally Done!
Fall Term AのFinal Examが終了した。これまであまりプログラム自体には触れてこなかったので、この2ヶ月弱の経験について簡単に総括してみたい。
DECSI (Decision Science)
EXCELのAdd-InソフトであるCrystal BallやSolverを使って、Optimization(最適化)やSimulationを学ぶクラスである。もう少し具体的に言うと、需要やコスト、価格を所与(Parameter)として、利益(Objective)を最大化するための生産量(Decision)を求めたり、不確実性をNormal Distribution(正規分布)やUniform Distribution(一様分布)の形で取り込んで当該ビジネスのNPVを求めたりする定量分析である。AssignmentやExamの課題は非常に複雑で、慣れるまでの間本当に苦労させられた。
実際の意思決定手段としては必ずしも最適なツールとは言えないのだが、何らかの仮定に基づいて利益予測を算出したり、Analystの将来予測の根拠を分析したりする際には有用であろう。また短期的にも、今後多くのMBAプログラムで応用されるであろう基礎知識として活躍してくれるに違いない。本来であればStatistics(統計学)を先に学んでからDECSIに入った方がスムーズに移行できたと思うのだが、同級生のK氏によるとTUCKではいきなりDECSIに入るのが一つの売りであるとのこと。数学嫌いの僕には本当に辛かったです。いきなりショックを与えてくれてありがとう、TUCK。
FA (Financial Accounting)
文字通り会計学である。以前一度簿記の資格でも取ろうかと思いたったことがあったのだが、仕訳(Journal Entry)やT字型勘定(T-Account)があまりにも退屈で「そのうちMBAでまとめてやっちゃえばいいよね」と自分を納得させてしまったのがまずかった。実際はこのJournal Entry, T-AccountがBalance Sheet, Income Statement, Statement of Cash Flowの基礎になっているので、ここを通過せずして次のステップに進むことは不可能だった。この基本の部分で十分にキャッチアップできなかったので、Accountingも最後まで苦労するはめになったが、今落ち着いて振り返ってみると、これもやはり基礎知識として不可欠であると思う。
試験はMid-Termと同様、1枚だけMemory Noteを持ち込んでいいことになっていた。ルールで認められているので別にカンニングではないのだが、僕たちはこれを”Cheating Sheet”と呼んで、試験直前はこの「カンペ作り」に精を出す。かなりの力作なので、これが出来上がると試験が終わったかのような錯覚に襲われてしまう。直前に図書館でこれを満足気に眺めていると、ブラジル人のMiguelが覗き込んで”Oh, you’re studying really hard!”というので、”No, I’m cheating really hard.”と真顔で答えると「確かに」と大口を開けて笑っていた。
LO (Leading Organization)
LOはいわゆるOrganizational Behaviorを扱う授業であり、組織構造のあり方や交渉する際の駆け引き等を学ぶクラスである。内容的には“Psychology in Business”と言う名前の方が相応しいのではないかと思うこともある。ただ先へ先へと急ぐ余り、突っ込んだ議論がなされない。僕はFall Termはひと通り基礎知識をつけることに主眼が置かれているとある程度割り切っているのだが、一部の学生からは不満の声も上がっている。
一方Mid-Term Examの結果が返って来て、何と”LP (Low Pass)”を食らってしまった。LPは「不可」ではないのだが、下位5%に相当する学生が対象となり、あまり多くのLPを取ると落第となってしまう。あまりお目にかかることはないと聞いていたので、結果を見たときはかなりの衝撃を受けた。ただこの種の試験で”Poor”と言われるいわれはないので、TUCKに来てから初めて教授の部屋に出向いて45分間に渡って採点基準や授業の目的について納得するまで説明を求めた。結局その場で僕の答案を見直した結果「うーん、そんなに悪くないわね」ということになり、拍子抜けしてしまったのだが「いやーびっくりした」というのが率直な感想である。
Fall Aを総括してみると、後半に差し掛かってから漸くペースが少しずつつかめるようになってきたのだが、その要因は今まで後手後手に回っていた予習を早めに進められたことである(当たり前のことなのだが、これがなかなか難しい)。Study Groupに前向きに参加できるだけでなく、言うまでもなく授業での理解度も向上する。ただ今度は復習する時間が取れないという新たな問題に直面している。Fall BはどうやらFall Aよりもきついという評判なので同様の状況が暫く続きそうだが、試行錯誤しながら何とか適応する方法を見つけていきたい。
DECSI (Decision Science)
EXCELのAdd-InソフトであるCrystal BallやSolverを使って、Optimization(最適化)やSimulationを学ぶクラスである。もう少し具体的に言うと、需要やコスト、価格を所与(Parameter)として、利益(Objective)を最大化するための生産量(Decision)を求めたり、不確実性をNormal Distribution(正規分布)やUniform Distribution(一様分布)の形で取り込んで当該ビジネスのNPVを求めたりする定量分析である。AssignmentやExamの課題は非常に複雑で、慣れるまでの間本当に苦労させられた。
実際の意思決定手段としては必ずしも最適なツールとは言えないのだが、何らかの仮定に基づいて利益予測を算出したり、Analystの将来予測の根拠を分析したりする際には有用であろう。また短期的にも、今後多くのMBAプログラムで応用されるであろう基礎知識として活躍してくれるに違いない。本来であればStatistics(統計学)を先に学んでからDECSIに入った方がスムーズに移行できたと思うのだが、同級生のK氏によるとTUCKではいきなりDECSIに入るのが一つの売りであるとのこと。数学嫌いの僕には本当に辛かったです。いきなりショックを与えてくれてありがとう、TUCK。
FA (Financial Accounting)
文字通り会計学である。以前一度簿記の資格でも取ろうかと思いたったことがあったのだが、仕訳(Journal Entry)やT字型勘定(T-Account)があまりにも退屈で「そのうちMBAでまとめてやっちゃえばいいよね」と自分を納得させてしまったのがまずかった。実際はこのJournal Entry, T-AccountがBalance Sheet, Income Statement, Statement of Cash Flowの基礎になっているので、ここを通過せずして次のステップに進むことは不可能だった。この基本の部分で十分にキャッチアップできなかったので、Accountingも最後まで苦労するはめになったが、今落ち着いて振り返ってみると、これもやはり基礎知識として不可欠であると思う。
試験はMid-Termと同様、1枚だけMemory Noteを持ち込んでいいことになっていた。ルールで認められているので別にカンニングではないのだが、僕たちはこれを”Cheating Sheet”と呼んで、試験直前はこの「カンペ作り」に精を出す。かなりの力作なので、これが出来上がると試験が終わったかのような錯覚に襲われてしまう。直前に図書館でこれを満足気に眺めていると、ブラジル人のMiguelが覗き込んで”Oh, you’re studying really hard!”というので、”No, I’m cheating really hard.”と真顔で答えると「確かに」と大口を開けて笑っていた。
LO (Leading Organization)
LOはいわゆるOrganizational Behaviorを扱う授業であり、組織構造のあり方や交渉する際の駆け引き等を学ぶクラスである。内容的には“Psychology in Business”と言う名前の方が相応しいのではないかと思うこともある。ただ先へ先へと急ぐ余り、突っ込んだ議論がなされない。僕はFall Termはひと通り基礎知識をつけることに主眼が置かれているとある程度割り切っているのだが、一部の学生からは不満の声も上がっている。
一方Mid-Term Examの結果が返って来て、何と”LP (Low Pass)”を食らってしまった。LPは「不可」ではないのだが、下位5%に相当する学生が対象となり、あまり多くのLPを取ると落第となってしまう。あまりお目にかかることはないと聞いていたので、結果を見たときはかなりの衝撃を受けた。ただこの種の試験で”Poor”と言われるいわれはないので、TUCKに来てから初めて教授の部屋に出向いて45分間に渡って採点基準や授業の目的について納得するまで説明を求めた。結局その場で僕の答案を見直した結果「うーん、そんなに悪くないわね」ということになり、拍子抜けしてしまったのだが「いやーびっくりした」というのが率直な感想である。
Fall Aを総括してみると、後半に差し掛かってから漸くペースが少しずつつかめるようになってきたのだが、その要因は今まで後手後手に回っていた予習を早めに進められたことである(当たり前のことなのだが、これがなかなか難しい)。Study Groupに前向きに参加できるだけでなく、言うまでもなく授業での理解度も向上する。ただ今度は復習する時間が取れないという新たな問題に直面している。Fall BはどうやらFall Aよりもきついという評判なので同様の状況が暫く続きそうだが、試行錯誤しながら何とか適応する方法を見つけていきたい。
Friday, October 17, 2003
Yankees!
今週末からのFinal Exam三連発に備えてぼちぼち追い込みをかけている。Finalは成績に占める比重が大きいのでちょっと頑張らなければならない。
が、今日の試合だけは見逃す訳にはいかない(野球の話が続いて恐縮です)。結果的には歴史に残る好ゲームとなり、Yankeesが延長の末、見事逆転勝ちを収めた。Clemens, Mussina, Wells, Riveraという豪華継投も前代未聞である。Matsuiも今日は本当に大殊勲の働きで、8回裏の同点に追いつく口火となる二塁打も素晴らしかったのだが、Posadaのポテンヒットで二塁から生還した走塁は、日本の高校野球で基礎を叩き込まれた選手にしかできないパーフェクトなものだった。テレビの解説者たちも挙ってMatsuiを今日の殊勲者としてあげていた。やはり目の肥えた人たちにはちゃんと分かるんだなあと嬉しくなった。
昨日クラスで隣りになったボイテックがYankeesのシャツを着ていたので、「松井しょぼくてごめんね」と声をかけたところ、「そんなことないよ、頑張ってるよ」と言うのかと思いきや、「うーん、確かにもっとホームラン打つバッターだと期待してたんだけど・・・」という歯切れの悪い答え。やはり100打点をクリアした割には存在感がいまいち足りないというのが一般的な感想だろう。
いずれにしても、これで日本人としては初めてのワールドシリーズ出場が決定(訂正:去年新庄が出ているそうです...)。一昨年に韓国人のキムビョンヒョンがダイヤモンドバックスで世界一になっているので、もし勝てばアジア人として二人目の快挙となる。ひとまずFinalに集中するとして、無事乗り切った暁には自分へのご褒美も兼ねて、ビールを片手にワールドシリーズを堪能したいと思う。
が、今日の試合だけは見逃す訳にはいかない(野球の話が続いて恐縮です)。結果的には歴史に残る好ゲームとなり、Yankeesが延長の末、見事逆転勝ちを収めた。Clemens, Mussina, Wells, Riveraという豪華継投も前代未聞である。Matsuiも今日は本当に大殊勲の働きで、8回裏の同点に追いつく口火となる二塁打も素晴らしかったのだが、Posadaのポテンヒットで二塁から生還した走塁は、日本の高校野球で基礎を叩き込まれた選手にしかできないパーフェクトなものだった。テレビの解説者たちも挙ってMatsuiを今日の殊勲者としてあげていた。やはり目の肥えた人たちにはちゃんと分かるんだなあと嬉しくなった。
昨日クラスで隣りになったボイテックがYankeesのシャツを着ていたので、「松井しょぼくてごめんね」と声をかけたところ、「そんなことないよ、頑張ってるよ」と言うのかと思いきや、「うーん、確かにもっとホームラン打つバッターだと期待してたんだけど・・・」という歯切れの悪い答え。やはり100打点をクリアした割には存在感がいまいち足りないというのが一般的な感想だろう。
いずれにしても、これで日本人としては初めてのワールドシリーズ出場が決定(訂正:去年新庄が出ているそうです...)。一昨年に韓国人のキムビョンヒョンがダイヤモンドバックスで世界一になっているので、もし勝てばアジア人として二人目の快挙となる。ひとまずFinalに集中するとして、無事乗り切った暁には自分へのご褒美も兼ねて、ビールを片手にワールドシリーズを堪能したいと思う。
Sunday, October 12, 2003
Vocera Communications
Vocera Communicationsというカリフォルニアに本拠を置くVoIP Service ProviderのCEO(Ms. Julie Shimer)がDartmouth大学Thayer Engineering Schoolで講演するというので、金曜日の午後という貴重な休息時間を費やして聴講に出かける。
Voceraが提供しているのは、Vocera Badgeという専用端末(首からぶら下げるタイプ)を使って、無線LAN上で音声通話を実現するサービスである。今や必須となった音声認識機能もついているので、音声で相手を呼び出して、ハンズフリーで通話を完結させることができる。当面のターゲットを教育、医療機関に絞っているところ等はビジネスプランも現実的に見える。ウェブサイトをチェックしてみるとIntel Communications FundやCiscoも投資していることが判明。この2社は可能性のありそうな技術に対して本当に敏感である。
最近はクラスで発言する機会もめっきり減っているのだが、今日は質疑応答の時間に手をあげてみる。「僕は既存の通信会社に勤務しているので、あなたの技術はある意味脅威です」と前置きした後、「VoIP技術はもう随分前から可能性があると言われながらここ米国ではあまり成功していない。あなたのサービスはこれまでのサービスと比べて特にどこが成功する要因だと信じているのか?」という質問をしてみた。前置きに対しては「Resellerにもなれるわよ」とちょっと慌てている様子だったが、「とてもいい質問ね」と熱心に話し始めた。「技術ありきでは駄目で、いかにユーザが必要とするものを提供できるかが大切。その点Voceraはユーザの望む機能を提供している」という点を強調していた。
それにしてもやはり馴染みのある分野なので、非常に興味深いだけでなく、話の内容もすんなり耳に入ってくる。自分の拠って立つところを見失わないためにも、これからもこういう機会を積極的に活用しようと思う。(10月10日)
Voceraが提供しているのは、Vocera Badgeという専用端末(首からぶら下げるタイプ)を使って、無線LAN上で音声通話を実現するサービスである。今や必須となった音声認識機能もついているので、音声で相手を呼び出して、ハンズフリーで通話を完結させることができる。当面のターゲットを教育、医療機関に絞っているところ等はビジネスプランも現実的に見える。ウェブサイトをチェックしてみるとIntel Communications FundやCiscoも投資していることが判明。この2社は可能性のありそうな技術に対して本当に敏感である。
最近はクラスで発言する機会もめっきり減っているのだが、今日は質疑応答の時間に手をあげてみる。「僕は既存の通信会社に勤務しているので、あなたの技術はある意味脅威です」と前置きした後、「VoIP技術はもう随分前から可能性があると言われながらここ米国ではあまり成功していない。あなたのサービスはこれまでのサービスと比べて特にどこが成功する要因だと信じているのか?」という質問をしてみた。前置きに対しては「Resellerにもなれるわよ」とちょっと慌てている様子だったが、「とてもいい質問ね」と熱心に話し始めた。「技術ありきでは駄目で、いかにユーザが必要とするものを提供できるかが大切。その点Voceraはユーザの望む機能を提供している」という点を強調していた。
それにしてもやはり馴染みのある分野なので、非常に興味深いだけでなく、話の内容もすんなり耳に入ってくる。自分の拠って立つところを見失わないためにも、これからもこういう機会を積極的に活用しようと思う。(10月10日)
YANKEES vs REDSOX
Division Seriesを勝ち上がった両チームによる因縁の対決が始まった。ここHanoverはBostonから車で2時間強という土地柄、REDSOXファンがとても多い。一方TUCKにはNYから来ている学生も多いので、この話題で非常にヒートアップしている(割合はおおよそ7対3と言ったところか)。僕はチームに対して特に強いこだわりはないので、中立的な立場である。先日もついREDSOXのTシャツを着て行ったところ、Scottから”Rio! Garciaparra? Nooooo. Yankeeees!”と怒られた。
それにしてもこの大舞台に日本人のMATSUIがフル出場しているというのは本当にすごいことだと思う。相変わらずドン詰まりの内野ゴロが多いが、打点をコツコツと稼ぐ渋い働きをしている。是非ワールドシリーズまで勝ち上がって世界一になってほしいものである。
それにしてもこの大舞台に日本人のMATSUIがフル出場しているというのは本当にすごいことだと思う。相変わらずドン詰まりの内野ゴロが多いが、打点をコツコツと稼ぐ渋い働きをしている。是非ワールドシリーズまで勝ち上がって世界一になってほしいものである。
Trust Tree
つい先日、初めてスケートの練習をしたかと思ったら、もうリーグ戦形式の試合が始まった。ろくに滑れないのに試合も何もないという声も聞かれるが、僕としては実践形式の方が面白いし、上達も早いと思うので歓迎である。Tripodは2年生も含めて4チームに割り振られ(各チーム25名程度)、僕は”Trust Tree”というチームにアサインされた。試合になってまず驚いたのは2年生に一日の長があるということである。明らかにスピード、技術が違うので、パックを追いかけてもすぐに抜かれてしまう。またパスをもらっても足元が覚束ないのでしっかりスティックでキープすることができない。
ただ夢中でパックを追いかけているうちに滑るスピードは格段に上がってきた気がする。完全防備なので転倒を恐れる必要もない。初ゲームでは早速後ろからチャージされて思いっきり転倒した。望むところである。(10月5日)
ただ夢中でパックを追いかけているうちに滑るスピードは格段に上がってきた気がする。完全防備なので転倒を恐れる必要もない。初ゲームでは早速後ろからチャージされて思いっきり転倒した。望むところである。(10月5日)
Sunday, October 05, 2003
Peer Pressure
月曜日に授業がないので、今週末は待望の3連休である。日頃のストレス発散のために、小旅行やスポーツ、飲み会など、みんなそれぞれに楽しんでいる様子。でも僕はそんな彼らを横目に、いくつかのお誘いを断って、復習と予習に励む。これまで僕の足を引っ張り続けているDECSI、Accountingとこの辺で戦っておかないと後々苦労することになりそうなので。数学的思考能力で優る日本人は本来(英語が話せないながらも)この2科目でStudy Groupに貢献するパターンが多いようなのだが、僕にとってはどちらもこれまで避けてきた内容、あるいは仕事で必要とされてこなかった内容であるため、厳しい立場に立たされている。
先日フィードバックがあったStudy GroupのPeer Review(匿名による各人能力の相互評価)では、端的に言って「発言が少ないことによる貢献の低さ」「分析能力を含めた頭の悪さ」を指摘されたばかりである。前者はある程度やむを得ないにしても、後者は由々しき問題である。2科目とも「頭の良さ」「仕事上の能力」という観点からは一つの尺度にしか過ぎないのだが、今ここで必要とされている能力がそれである以上、これができなければ「頭が悪い」と判断されてもやむを得ない。だがこの結果は少々プライドに傷がついた。これまでの怠慢の積み重ねと経験不足は反復練習で補うしかない。
気がつけばもう10月、Fall Term Aもあと2週間ちょっとである。と言っても5日間のブレイクの後、すぐにFall Term Bが始まるので気が抜けない日々が続くのだが、まずはFall AのFinalに向けてラストスパートの時期に突入する。
先日フィードバックがあったStudy GroupのPeer Review(匿名による各人能力の相互評価)では、端的に言って「発言が少ないことによる貢献の低さ」「分析能力を含めた頭の悪さ」を指摘されたばかりである。前者はある程度やむを得ないにしても、後者は由々しき問題である。2科目とも「頭の良さ」「仕事上の能力」という観点からは一つの尺度にしか過ぎないのだが、今ここで必要とされている能力がそれである以上、これができなければ「頭が悪い」と判断されてもやむを得ない。だがこの結果は少々プライドに傷がついた。これまでの怠慢の積み重ねと経験不足は反復練習で補うしかない。
気がつけばもう10月、Fall Term Aもあと2週間ちょっとである。と言っても5日間のブレイクの後、すぐにFall Term Bが始まるので気が抜けない日々が続くのだが、まずはFall AのFinalに向けてラストスパートの時期に突入する。
Getting Cold
Hanoverはつい先日まで半袖で過ごせるほど快適な気候だったのだが、4、5日前から急激に冷え込んできた(アメリカ人の中に相変わらず半袖の人が見られるのは本当に謎である)。サッカーを終えたばかりの状態でも手が冷え切ってかじかんでいるのは、相当寒い証拠だろう。今日の最低気温は華氏34度(摂氏1度)、最高気温は華氏52度(摂氏11度)である。木々の紅葉もいつの間にか始まっている。紅葉が美しいと評判のNHであるが、これまであまり周囲の景色を愛でるほど余裕がなかったので、この突然の景色の移り変わりには驚くばかりである。いよいよ秋を一足飛びに越えて、Hanoverの長い冬が始まるのだろうか。ワクワクとともに、どれだけ寒くなるんだろうと不安も半分な今日この頃である。
Hanoverのお天気情報はこちら。ご参考までに華氏と摂氏の換算表も。
Hanoverのお天気情報はこちら。ご参考までに華氏と摂氏の換算表も。