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Tuesday, January 27, 2004

John Kerry Wins! 

先ほどニューハンプシャー州の大統領予備選挙が締め切られた。メディアの速報によるとJohn Kerryが39%を獲得し、Howard Dean(25%)を押さえて完勝した模様だ。

テレビをつけるとManchesterのJohn Kerryの本陣からライブ中継が行われている。集まった支持者からは"Bring it on! Bring it on! Bring it on!"の声が途切れることなく続いている。John Kerryが登壇すると、鳴り止まない拍手を制して支持者の代表から勝利を祝福する演説が始まる。

「我々が最も困難に直面していたときに私があなたたちにした二つの質問を覚えているか?」

"I asked you. Do you believe? And what did you say!?" "Yeah!"
"And, I asked you. Do you stand with John Kerry? And what did you say!?" "Yeah!"
"To the rest of America, New Hampshire is saying. Don’t worry. Help is on its way."

見たか!俺たちはやったぞ!アメリカを取り返すぞ!という実に力のこもった鳥肌が立つような演説である。続いてJohn Kerry本人が"I love New Hampshire."という挨拶で演説を始める。

「もし私が大統領になったら」「なるに決まってるさ!(拍手)」「(笑)私が大統領になったときには、一部の富裕層から特権を剥奪し、福祉や教育に多くの投資をするだろう」

"American is not working for the economy. The economy is working for American."

「もしGeorge BushがNational Securityを選挙の争点にするのであれば、私はこの言葉をためらうことなく使う。BRING IT ON!」

まずはJohn Kerryが緒戦を制して予備選挙の主導権を握ったことになる。こうして一つ勝つごとに自信を深め、大統領に相応しい顔つきになっていくのだろうか。予備選挙の行方、John Kerryの今後が本当に楽しみになってきた。

Sunday, January 25, 2004

Chinese New Year's Party 

先週の木曜日がChinese New Yearに当たり、金曜日の夜にTUCKのWhittemore Hallでパーティが開催された。今回は文字通り中国系学生主催によるパーティなのだが、ABC (Asia Business Club) のSocial Chairを務める日本人のK氏より「こないだManCommでやったようなのでいいからAliceと一緒にプレゼンやってくんない」という指令を受け、思わず快諾。それほどヘビーなパートではなかったものの、授業で使ったネタを少し砕けた内容にアレンジしつつ、全体の流れを妨げないように前日、当日と打合せに時間を費やす。

いざ始まってみると予想以上の大盛況で、Hallを埋め尽くす学生たちで身動きが取れないくらいである。直前までAliceに"Are you nervous?"と聞かれても"Not at all"と言う余裕があったのだが、Richard, Aliceとネイティブスピーカーのスピーチが続くと「あれ、今日は英語下手なの自分だけか」とさすがにちょっとプレッシャーを感じ始める。加えて前でスピーチするのは僕以外みんな中国人だ。「なんでRioがしゃべんの?」という日本人学生の疑問ももっともだが、そういうことになってしまったのだから仕方がない。ふと見ると目の前にはTUCKの学長(Dean)であるPaul Danos夫妻も参加している。

結局周囲の協力もあり、僕のパートもつつがなく終了。ほっと一息ついて中華料理を頬張りつつ、妻が協力している習字コーナーに足を運ぶ。ここは来場した学生たちの名前を漢字に直し、習字でネームタグを書いてあげるという趣旨である。一応これまでの蓄積からテンプレートのようなものがあるのだが、これで全員の名前をカバーできる訳はなく、またなるべくいい意味の漢字を探してあげたいので、辞書を片手に「どの漢字がいいかなあ」と頭を悩ませる。例えばPaulaは「歩緒良」、Tomは「十夢」、Javierは「羽飛亜」と言った具合である。ここがまた大盛況で列が途切れることがないので、僕も妻もフル回転である。

その後、Gordonが仕切る「中国式ジャンケンで負けたらジンの一気飲み」というコーナーに拉致され、最初は適当に失礼しようと思っていたのだが、予想以上に盛り上がる。こちらもひっきりなしにゲストが入ってくるし、負ければ負けるほど引けなくなってしまうという良くないパターンにはまる。韓国人の親友であるMinkyuとの対戦が一番盛り上がり「いいかMinkyu、俺はBangを出すからお前はChongを出すんだぞ。そしたらお前の勝ちだからな。Chongだぞ。俺を信用しろ」と念を押した後、本当にChongを出したMinkyuに僕はちゃっかりJeeで勝利。"You are such a stupid guy!!!"と大声で叫ぶ酔っ払いの僕。会場は爆笑の渦。最後は二人で一緒に一気飲みして肩を組んで外へ出る。駅によくいるただの酔っ払いである。

これで終わりかと思いきや、今度は今日の会を仕切ってくれた中国系アメリカ人のRichardから「デニーズで飯でも食うか」というオファーがありWhy not?の軽い一言で二次会へ突入。ここではお酒が出なかったものの、すっかり盛り上がってしまった日本人同級生のMi氏や僕のバカ話にTakWai, Te-Lingが苦笑しつつ突っこむという展開になり、笑いすぎて腹が痛くなった。

ともかくChinese New Year’s Partyは評判も上々、大成功のうちに幕を閉じ、協力した僕たち日本人としてもとても有意義な一日だった。次は春先にJapan-Korea Nightがあるそうなので、またそちらも盛り上げなければ。今度はきっと中国人学生たちが惜しみなく協力してくれるに違いない。

Saturday, January 24, 2004

John Kerry!!! 

ニューハンプシャー州は4年に一度行われる大統領予備選挙が全米で最初に行われる州として有名である。今回は共和党のジョージ・ブッシュが二期目を狙うため、まずは民主党がブッシュに対抗するPrimaryを選出することになる。現時点で既に2人の候補者が辞退し、残り7人の争いとなっている。中でも本命視されているのがお隣バーモント州出身のGovernor Howard Deanで、対抗馬がJohn Kerry上院議員(マサチューセッツ出身)、John Edwards上院議員(ノースカロライナ出身)、General Wesley Clark(アーカンソー州)である。ハノーバー近辺でも随分前からそれぞれの候補者を支持する看板が至る所で掲げられている。

27日に選挙を控えた今日、John KerryがTUCKにやって来ることになった。以前クラスメートのCarolynが「John Kerryとボストンで偶然すれ違って思わず話しかけちゃった。かなり興奮したわよ」という話をしていたので、それ以来気になっていたのだが、先日アイオワ州で行われたCaucusで1位となり(アイオワはCaucusと呼ばれる党員集会で候補が決議されるので"選挙"ではない)、ここに来てHoward Deanを凌ぐ勢いである。Primary選出に当たっては、同じ民主党内の戦いということもあり、政策に共感する候補をサポートするという要因以外に、共和党のブッシュを倒せるかという要素も重要なポイントとなる。

ここニューハンプシャーでの最初の予備選挙の意味は"Momentum"という言葉に尽きる。仮に2番手、3番手と目されていたとしても、ここで勝つことにより全米にインパクトを与え、選挙戦の流れをひっくり返すことも可能になる。そういう意味で全世界の耳目が今、ニューハンプシャーに集まっているのである。

それにしても米国の大統領選は日本人の目から見ると異常な盛り上がりである。自分の一票が米国の大統領選出に重大な影響を与えると信じているのである(投票率はそれほど高くないので、全国民が盛り上がっている訳ではないのかもしれない)。この傾向は特に前回の大統領選でブッシュがゴアに考えられない僅差で勝利したことで顕著になっているのではないだろうか。

演説場所はTUCKのCook Auditoriumであるが、30分前に到着したときには既に満席で立錐の余地もなく、入場すらできない。「未来の大統領と一緒に写真撮れたらすごいね」と妻と張り切っていたのだが、残念ながらとてもそんな状況ではなさそうだ。OVERFLOW(サテライト会場)として設営された教室の三つ目で漸くスペースを確保して、床に座り込む。やはり今日ばかりは学生ではなく、ご近所の年配の方々も多く来校している。

支持者からの応援演説が暫く続いた後、遂に"The next president of the United States of America"という紹介に促され、John Kerryが登場

「このニューハンプシャーで行われる選挙の意味は、米国で最初の予備選挙ということではなく、ブッシュ政権の終わりが始まるということなのだ」

という言葉で聴衆も一気に盛り上がる。

「米国は今、医療が富裕層のために存在している唯一の先進国となってしまったが、私は医療が全ての国民にとっての権利であることを改めて主張したい」

「ブッシュは先日の一般教書演説(State of the Union)でも半分以上の時間を対テロ戦争の話に使っていた。それはあるべき姿ではない」

「ブッシュに今言いたいのはこの三つの言葉だけだ。BRING IT ON!(かかって来い)」

など威勢のいい言葉が続く。"If you stand with me, I pledge you …"という言葉で始まる一連の演説はさすが大統領候補というだけあって聴衆を惹きつけるものがある。一方全身からエネルギーがみなぎるというタイプではなく、迫力という面では今一歩という印象を持った。果たして彼はこれからの長丁場を乗り切り、民主党のPrimaryを勝ち取り、ブッシュとの討論、本選挙(General Election)で結果を残せるだろうか。

演説が一段落すると「出待ちしよ出待ちっ!」という妻に促され、Cook Auditoriumの出口へ急行。TUCKの構造上、恐らくここを通るはずだとヤマを張って待つこと30分、本当にKerryがやって来た。目の前を通るKerryに"Good luck, Senator!"と声をかけ、僕も妻も握手することができ、思わず興奮する。そんな自分を省みてみると、やはりこうやって全国を地道に回って一般市民と触れ合うことは政治家にとって重要なんだなということを実感する。

最後に妻と次期米大統領(かも)の超接近写真を。Kerryが動いていたのと、僕ももみくちゃにされていたのとで完全にぶれてしまったが、記念に残る一枚である。

Tuesday, January 20, 2004

Cereal Industry 

Strategyのケースでシリアル業界が取り上げられた。シリアルと言えば日本人には「コーンフレーク」でおなじみだが「毎朝シリアルを食べてます」という話はあまり聞かない。一方ここ米国では相当数の世帯が子供の頃からシリアルを常食としているようで、彼らにとってはとても身近な話題といった雰囲気である。教授もいくつか商品を持参しつつ「我が家ではシリアル用の棚が3段あって、毎朝子供達があれとあれがいいなんて言いながら食べているのよ」と話している。

この業界がユニークなのは、極めて高い広告・プロモーション比率、規模の経済・範囲の経済を生かした製品群の細分化、寡占が可能にする様々な商慣行、競争制限的行為などにより、Kellogg, General Mills, Philip MorrisのBig Threeが50年もの長きに渡り高い市場シェアと利益率を確保してきたという点である。

1990年代に入りプライベートレーベルの台頭で競争の構図が変化の兆しを見せると、業界2位のGeneral Millsが消費者利益の名目の元、分かりにくい商慣行(折り込みクーポン)を撤廃する戦略を打ち出し、Kelloggがこれに追随した。しかしそれに続くと思われた他社が逆にプロモーションを増やす予想外の反応を見せ、シェアを大きく伸ばしたという結びになっている。参入障壁を自ら放棄したGeneral MillsとKelloggが自らの首をしめてしまったことになる。

どうしても気になったので、実際に近所のPrice Chopperに出かけ、消費者の代表である妻とシリアルコーナーを眺めて歩く。確かにもの凄い数と種類の商品が並んでおり、主要なスペースはKelloggとGeneral Millsが押さえている。またケースにあった通りKellogg, General Millsなどのブランド品が3ドル台後半なのに対し、Price Chopperのプライベートレーベルは2ドル程度で販売されている。シンプルな素材やパッケージを使った価格差別化戦略とは言え、コモディティに思えるシリアルの値段がここまで違うのには驚いた。

蛇足だが、試しに買ってみたGeneral MillsのCheerios(バナナ&苺味)が予想以上に美味しく、最近すっかりこれにはまっている。カラカラに干からびたバナナや苺が牛乳に混ざると見事に復活。恐れ入りました。我が家はプライベートレーベルには走りません。

Good Start 

今学期の教授はなぜか揃ってCold Call好きである。60名ずつ4つに分かれたSectionのうち、2つずつ同じ教授が担当することになっているのだが、教授が違う他の2つのSectionの人に聞いてみると「Cold Callはあまりない」ということなので、今回はそういう巡り合わせなのだろう。そしてなぜか僕がよく当たる。

ただ今学期は準備さえ怠らなければ「全くお手上げ」という内容のものは少ないため、突然当てられても何とか反応できている。MBA名物のCold Callにも随分慣れてきたようで、精神的にも少しゆとりがもてるようになってきた(Corporate Financeでは非常に複雑なケースとそれを基にしたNPV分析などで戸惑うことも多く「どうか当たりませんように」と祈ることもしばしばあるが)。

Study Groupでも秋学期とはうって変わって積極的に貢献ができている。宿題の準備や発言も含めて、今のところ他のメンバーと同等かそれ以上の役割は果たせている。そうなるとメンバーからもある程度信頼されている雰囲気を感じるようになり、更に頑張ろうという好循環につながっている。滑り出しは上々なので、このテンポを保てるように、気を抜かず前向きにやっていきたい。

Monday, January 12, 2004

Awakening? 

今朝は一睡もできず、朝6時に家を出て学校へ向かい、スタディルームにこもる。ごく稀にこういうことがあるのだが、発想が次から次へと溢れ出てきて脳が興奮状態となり、眠れなくなってしまうのである。それにしても一睡もしなかったのはあまり記憶にない。やらなければいけないことや漠然とした課題が積み重なる一方で、それに対してどう対処していいか分からず、具体的なアクションを起こせないでいる自分にフラストレーションがたまってくると、夜中に突然具体的なイメージがとめどなく流れ出してくるのである。

もがき苦しみながら半年経って見えてきたこともあるのかもしれないが、自分はここへ何をしに来たのか、中期的な将来に向かってどういう自分を作っていくのか、そのために今ここでできることは何か、TUCKで使えるリソースは何か、など具体的な行動計画に落とし込んでいく。それらをひと通り洗い出した結果、僕は今、自分次第で何でもできるとてつもなく恵まれた環境に置かれているのだという事実に改めて気がついた。

普段はどうしようもないほど怠惰で、心底自分は駄目人間だと思うことも多いのだが、そういう時期も決して無駄ではなく、フラストレーションが頂点に達したときにちょっとしたブレイクスルーやってくること、それに対して迅速なアクションを起こせること、この点だけは、どん底にあるときもいつも心のどこかで自分自身を信頼しているような気する。ともかく暫くはこの感覚を追いかけて飛ばしてみようと思う。

Friday, January 09, 2004

Winter Term Begins 

一昨日から冬学期が始まった。新しいスタディグループのメンバーは、BOAT5で一緒だったTom, サッカーを何度か一緒にプレーしたことのあるBrian, それからNikki, Amyという女性2人の計5名となった。

初めてのミーティングはそれぞれ簡単な自己紹介と秋学期のスタディグループの成功、失敗を踏まえた本グループへの期待について意見交換するところから始まった。5人中4人が経済学部出身ということが判明しTomが「Diversityはどうなった」とMBAプログラムオフィスに突っ込みを入れる。Nikkiから時計回りに始まった話を聞いていると、前回のグループでちょっとした問題が起きたところもあったようで、「それぞれ強み弱みがあるだろうから、もし誰かが分からないようなことがあったらスタディグループ外でもいいから助け合うようにして、問題は早めに解決しよう」という意見で一致した。最後に僕の順番になった。

「海外に住むのは今回が初めての経験で、最初にOutward BoundでTomと一緒になったときは本当にショッキングだった。彼のイギリス英語は本当に文字通り一言も理解できなかった(笑)。でも今話を聞いていると随分分かるようになっているし、こういう場にいても以前よりは随分居心地が良くなっていると思う。」

「秋学期のスタディグループについては、とても効果的に機能していたし、本当に優秀な人たちが集まっていた。正直に言うと、僕は数学系の人間ではないので、科目によっては時々遅れをとりそうになることがあったけど、徐々に適応できるようになってきたと思う」

「それから僕は会社派遣で就職活動はしないので(一気にブーイング)、いやいや僕がいいたいのは、僕はあまり自分自身の成績には執着しないので、出来る限りスタディグループに貢献したいと思っているということなんだ。だから僕にできることがあったら何でも言ってほしいし、僕のしょぼい英語にはちょっとイライラするかもしれないけど、どうか我慢してね」

するとすかさず冗談好きのTomが、「僕のイギリス英語にはちょっとイライラするかもしれないけど、どうか我慢してね」と僕のマネをしながらボケてきた。

初日の課題はStrategyとMarketingのケース2本だったのだが、個人的には(珍しく)馴染みのある分野ということもあり、前半はほぼ流れにのって同等に発言もでき、ノートをまとめてくれたBrianも頷きながら「それはいいポイントだ」とどんどん採用してくれたので、「あれ、結構いける?」と思ったのだが、やはりそう甘くはなかった(妙に納得)。中盤からテンポが上がってくるとどうにも聞き取れない部分が増えてきて、情けないことに発言も激減。

やや脱線するが、自分の語学力について、ヒアリングはさすがにこの半年で随分進歩している感じがする。一方スピーキングは、文章を考える方に集中していると他の人の発言が頭に入ってこない、逆に人の話に集中していると、発言を組み立てる時間がなくなり、限られた「合間」に入っていけないという悪循環に陥ることが未だに多い。反射的に無理やり話し始めると、逆さの構造になっている日本語と英語の違いに翻弄されてしまう。

まだまだ道のりは険しそうだが、同時に少し手応えもつかめた冬学期初日であった。

Monday, January 05, 2004

Pond Hockey 

学校から車で5分程度、Hanover Country Clubの横にあるOccum PondでTUCK名物の”Pond Hockey”(後ろ向きに快調に滑り出している"ように見える"のが僕)を人生で初めて体験した(厳密に言うとこの日はパックがなかったのでPond Skate)。屋内リンクでHockeyをすることはあるかもしれないが、青空の下、自然の池でプレーするという経験は、ここHanoverでなければなかなかできないだろう。

普通の池、しかもだだっ広い池なので、当然屋内リンクほど整備されている訳はなく(一応整備車は走っていた)、表面はでこぼこ、滑りも悪い。気持ちよく滑っていると時々でっぱりを踏んで転びそうになったり、氷が割れたりするので、かなりスリリングである(冷汗)。この恐怖感さえ克服できれば、青空ホッケーの爽快感は病みつきになるかもしれない。氷のコンディションに問題なければ勝手に来て勝手に滑っていいので、冬場の運動不足解消とホッケースキル向上のために、気軽に立ち寄る時間が増えそうだ。

Fall B Summary 

授業再開まであと2日となった。Winter Termが始まる前にFall Bのプログラムを簡単に総括しておきたい。

STATS
この授業では、信頼度(Confidence Interval)、有意水準(Significance Level/α-value)を用いた母集団推定(Estimation)、帰無仮説(Null Hypothesis)を用いた仮説検定(Hypothesis Test)、2つ以上の相関(Correlation)のある変数がある現象に対してどのような影響力を持つかを分析する重回帰分析(Multiple Regression Analysis)、SPSSアウトプットデータの解釈などを学んだ。具体的には、個別のケースと時系列のデータを基に、売上という「現象」に貢献した要素(広告、価格、地域、季節要因など)とその影響力を解析するといった内容である。

前半はスタディグループの課題がないということに甘えてすっかり予習、復習が後回しになり"You are in danger"という状況に追い込まれてしまったのだが、後半は重回帰分析が何となく面白いと感じるようになり、危機感も手伝ってどうにかキャッチアップできたと思う。実社会でもサーベイなどを基に価格やサービスの仕様を決定するMarketing部門ではSPSSが使われているので、最低限必要なスキルとして学ぶ意義のある内容だったと思う。

Global Economics for Managers (GEM 1)
需給曲線、限界利潤(MR)、消費者余剰(CS)、死加重損失(DWL)、価格弾力性(Elasticity)といったミクロ経済の基礎知識から、利益を最大化するための様々な価格設定の方法(Segmentation, Two-part pricing, Versioning, Bundling)、情報の非対称性(Asymmetric Information)に基づく逆淘汰(Adverse Selection)、モラルハザードなどを学んだ。

この授業は教授が本当につまらないので退屈極まりない時間だった。別のセクションでは面白いと言っている人も多かったので、同じ内容でも教授によってそれほど差が出るということだろう。コアは教授を学生が選ぶことはできないので、ある程度当たり外れがあるのはやむを得ないが、今後選択科目を選ぶにあたって、教科の内容とともに教授の質を見極める必要があるということを認識できたという点ではいい経験になったと思う。

Capital Markets (CAPM)
三つの分野(債券、株式、オプション)を5回ずつ全15回に渡って学ぶ金融の入門編である。株式はまだ多少馴染みがあったものの、債券とオプションはこれまでの業務経験と全くと言っていいほど関係のない分野であり、僕にはビジネスとしてのリアリティがなかったため、日々の課題をこなす以上にしっかり消化できたという感触は正直もてていない。一応Wall Street JournalのMarket欄をある程度読めるようになったことや、ほとんど理解不能と諦めていたオプションに対するアレルギーが払拭できたことなどは収穫と言えるかもしれない。

今後Financeの応用コースを学ぶ際に振り返るケースが多くなりそうな重要な概念をReminderとして残しておきたい。
- CAPM (Expected Return: Er = Rf + β*(Rm – Rf))
- Abnormal Return (Alpha: CAPMのExpected ReturnとActual Returnの違い)
- Portfolio Risk (Systematic Risk + Unsystematic Risk)
- Efficient Frontier (Optimal Portfolio Combination)
- Market Efficiency
- Futures and Option (OptionはUpside Potentialを放棄しないやや割高なヘッジ)
- Put-Call Parity (S+P=B+C)
- Binominal Pricing
- Black-Scholes Model (Binominal Modelを連続的に適用, Volatilityを考慮)

Management Communication (ManComm)
ManCommについては12月6日付け"ManComm Presentation"の一部再掲とする。

"いわゆるコミュニケーションスキルというものは学んで何かが変わるものではないと信じていたのだが、こうして徹底的に自己分析をしてみるとなかなか奥が深いと同時に、メッセージを伝える手段としてのコミュニケーション(表情や仕草を含む)の重要性を改めて認識することができた。日本はこの「コミュニケーション教育」という分野では著しくアメリカに劣っていると感じる。定量分析を徹底的に叩き込まれる一方で、こういうビジネスマンとして不可欠な要素を学べるのがMBAの醍醐味ではないだろうか。"

New Year’s Resolution 

新年の抱負である。こちらでは新年の挨拶代わりにResolutionを聞く習慣があるようだ。テレビでもニュースキャスターが「今年のResolutionは?」「私はE-Mailの返事を1ヶ月以内に書くことかしら」「えーっ、一体返事を書くのに何日かかるんだい?」「どうしても先延ばししちゃうのよね。実は3年連続で同じResolutionなの(笑)」という会話を交わしている。

先日もTUCKの廊下でJohn(掃除のおじさん)と暫く立ち話をしていたところ、突然「今年のProspectは何かあるかい?」と質問された。抱負とかそう言う意味かなとも思ったのだが、よく分からなかったので"Not really"とお茶を濁すと「俺は世界がもっと安定したものになると思う。テロのような脅威も減るし、経済も上向いていくだろう。もっといい世の中になるよ」との答え。何ともグローバルな話を掃除のおじさんが語ってしまうあたり、アメリカというのは面白い国である。ちなみに辞書で確認すると、Prospectには「期待」や「見通し」と言う意味がある。こういう文脈でも使うのかと一つ勉強になりました。

僕自身のResolutionは、課題に追われるだけの生活から脱却し自分のペースを確立すること、当初の目的を再確認しつつ学習内容をフォーカスすること、行動範囲と視野を広げることである。

Harvard Summer Reunion 

Harvard Summer(落ちこぼれ組)で一緒だったMITのS氏、YALEのKo氏がHanoverに遊びに来てくれたので、TUCKのK氏と4人で鍋をつつきながらお互いの近況について語り合う。こうやって他校の話を聞くのもなかなか貴重で面白い。

実際に比較してみると、やはり評判通りTUCKはスタディグループの充実度が高く、日程やカリキュラムはやや厳し目に設定されているようだ。ただ今年から就職活動対策で授業数が少し減っているので、飛び抜けて厳しいという訳でもない。Section(YALEではCohortと呼ばれている)の規模は3校とも60名程度で、協調的な雰囲気はそれほど変わりない様子。同じビジネススクールでもClass Participationが成績のかなりの割合を占め、Section当り90人で発言を競い合うと言われるHBSとは随分雰囲気が違う。

また3人とも金融バックグラウンドなので(Ko氏は都銀からVenture Capital、他の2人は都銀)、特に他校の2人は思ったよりも授業はきつくなかったという印象らしい(羨ましい限り)。Harvard Summerでは英語でかなり苦戦していた?Ko氏も、授業の内容はほぼ理解していたため、スタディグループでも"Genius"と呼ばれて頼りにされていたとのこと。僕もPrivate EquityやVenture Capitalの仕組み、実情などを教えてもらい、自分が関心のある分野はどこなのか、春学期からの選択科目は何を取るべきかを考える貴重な時間となった。

今振り返ってみるとHarvard Summerのカリキュラム自体はお世辞にも効果的とは言えなかったのだが、こうして非日常的時間をともにした仲間と旧交を温めると、人とのつながりが最も貴重な財産になるという事実を実感として認識できる。渡米から半年、いつの間にか全行程の4分の1が経過している。

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